捨てられた犬と保護された犬

冷たい雨が降るある冬の日のことです。数日前から親子連れの犬が歩いていたそうです。親には首輪がつけられていて、その親に一生懸命ついていく子犬たち。子犬は数匹いたそうです。ある日、知り合いのお宅の犬小屋に知らない子犬が寝ていたそうです。驚いたその方は、すぐに近所に聞いて回り、親子連れの犬も探したそうですが、見つからなかったそうです。可哀そうになった知り合いは、どうしようもなく、日曜日でしたが市役所の日直に連絡をしたそうです。日直の方は週が明けたら市役所に方に手続きをしてもらうから、それまでは預かってくれと言われたそうです。不安に思い、週が明けたらこの子犬がどうなるか日直の方に聞くと、口を濁らせながら保健所に行くであろうことを言われたそうです。知り合いは腰に持病を持っていて、今飼っている犬の散歩で限界の状態でした。もう一匹飼うとなると、自分の体が持たなくなることも分かっておられましたが、どうしても気持ちが整理できないまま、子犬を連れて帰られました。そして、知り合いは友人に相談したそうです。そうすると、友人は「〇〇さんなら、犬の保護施設のこと知ってるはずだわ」と私の親に連絡をしてきたそうです。母は「犬のことなら娘に聞いて」と私に電話を振ってきました。運転中だった私は、すぐに状況が飲み込めないので、とりあえず、この方たちのもとに行くことにしました。行くと、子犬を最初に保護した方は泣いておられました。自分ではどうすることもできない状況と、なんとかしてあげたいという周りのやさしさに触れて涙が出てきたそうです。で、この犬はどうなったのか…ちょうど父が入院中で留守をしていたというのもあり、我が家に心の癒しがほしかったというのもあり、私が引き取ることにしました。冷たい雨の中親とはぐれてたどり着いた知り合いの家。実は市役所の日直は私の知り合いでした。なんとも不思議な縁ともあり、今では子犬の時に抱えた病気もすべて治り、元気に走り回っています。犬を飼う人の中にも、いまだに山に捨てに来る方もいるという現実にショックは隠せませんが、我が家に来たのも何かの縁だと思い、これからも大切にともに生活をしていきたいです。

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