家に入れたのは私です

小学生の時に飼っていた犬のことです。当時は私の犬として保護施設から来た犬と、姉の犬として友人宅から来た犬の2匹を飼っていました。保護施設から来た犬は小さく、大人になっても10キロほどにしかならない小柄な犬でした。小さいながらも走り回り、ちょっとビビりでとってもかわいい犬でした。ある日、親が出かけている間に、私は自分の愛犬を玄関にこっそり連れてきました。まぁ、犬ですからその場にじっとしていることもなく、玄関で私とばたばたと遊んでいました。その遊びがエスカレートしていくのも時間の問題でした。だんだんと興奮してきた犬はついに家の中に入ってしまいました。慌てた私が捕まえようとした時、玄関が開き、両親が帰ってきたではありませんか!慌てるも何も、いたずらを隠す暇もなく…「おかえりなさい」としか言えませんでした。一方、私の犬はといいますと、部屋の一番奥まで行っていました。犬も親の登場に焦り、がたがたと物音を立てながら隠れようとするので、すぐに親にばれてしまいました。怒った親は、もちろん犬を外に出すべく犬のもとに行くものの、犬は本棚やベットの狭い隙間に逃げ込もうとするわで、その場はまさに戦場です。「コラー!」という親の怒りの声と、ドッタンバッタンと逃げる犬の音。部屋の奥の一番かどで、布団たたきで犬を部屋から出そうとしている親を見て、「私が家に入れました」といえるはずもなく、親と犬の戦いを見守ることしかできませんでした。最後には怒られてしょんぼりした犬と私が外に出て、息を荒げる親の姿が玄関にありました。いまだに、「あの犬はしらん間に家の中に入ってる子やったよね~」なんて思い出話になっていますが、あれは私です。ともう20年ほど経つ今でも親に言えない事実です。でも、あの犬は本当にかわいかったな…最後はつらい別れをしたけれど、今でも私の愛犬のうちの一匹です。

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