たそがれロッキー

小学校低学年のころ、ご近所の半数くらいのお宅に犬がいて、どうしても犬が飼いたかった私は遊びに行ってはなでまわしたりしてました。
当時、隣の家に住んでいたひとつ年下のあつしくん(あっちゃんと呼ばれていた)も犬が大好きで、下校すると一緒に犬めぐり行脚(笑)などしてました。
あんまり犬同士で仲が良くなかったため、別の犬のにおいがついたまま行くとほえられたりもしましたが、ぼちぼち慣れてきたころ。
ある日の夕方。
Hさんちのロッキーのところにいきました。
ロッキーはわりと気難しい感じのおとなしい・・子供から見るとなにか厳粛な雰囲気をもっていて、「来てくれてうれしいよ!」という態度をあまり見せないタイプの茶色い中型犬でした。
ロッキーは食事の時間で、ごはん(ドッグフード)をお皿に盛ってもらって、さあ食べようというところでした。
食事の時間にあまり居合わせない私たちはとても楽しい気分で一緒にいたのですが、すこし離れた場所にあった水を、あっちゃんがロッキーの方へ引き寄せてあげようとしたとき。
「ウォンッ」
怒りの混じった声で一声ほえると ロッキーはあっちゃんの手を一瞬かんだのです。
すぐに離したけど、あっちゃんもわたしもショックで固まってしまいました。
「どうしたの?!」悲鳴をききつけて、Hさんちのおばさんが家から飛び出してきました。
「ロッキーが」
あっちゃんの手はうっすらと血がにじんでいました。
そのあと私がどうしたかもう覚えていないのですが
Hさんはあっちゃんとあっちゃんのご両親に平謝りして、ロッキーを保健所につれていこうとしましたが
あっちゃんが「保健所につれていっちゃいやだ」と言って泣いてとめたそうです。
それからしばらくはロッキーがこわくて犬行脚はしなくなりましたが、あるときふとHさんちを通りかかると あっちゃんとロッキーが一緒にいました。
本当の犬好きはあっちゃんだったみたいです。(^^)

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